なるほど、について。

朝。梅こんぶ茶を飲む。(笑)
ふと買い物に出かけた時に衝動買いしてしまったのだが
この心境変化やいかに。

紅茶→コーヒー→梅こんぶ茶。

まさに人生における飲み物の遍歴をここ数ヶ月でたどったかのような。
あはは。



******



毎週月曜日は、講義が終わると友人たちと数人で
内科学のケーススタディの勉強会をしているのだが
この勉強会には教官がついていない純粋な学生だけでの
勉強会なので、当然わからないところが出てきてしまい
教科書をひっくり返しても「起序は不明」だの「まだよくわかっていない」
だのの言葉しか載っていないときがある。

その部位が瑣末なことだったらそれはそれでいいのだが、根幹の部分だと
なんだか気持ち悪くなってしまうのか、そこで議論が始まってしまうことがある。
「これはこうじゃないの?」
「いやこうだろう・・・」
議論が百出すると誰かがそこでおもむろに口を開く。

「・・・なるほど!」

これで、その一見不毛とも思える議論は収まりを見せるのだ。


しかし考えてみるととても含蓄の深い言葉かもしれない。
自分の出した意見を否定するわけでもなく、出てきた議論に一応の敬意を表明している。
のみならず、そういった「仮説」が全く無駄であったということもひそかに否定しているのである。

これはかの「おお、そうか」に匹敵する「万能語」に他ならないのではないだろうか。


「ここでの溶血の原因は、やっぱ血栓に赤血球が体当たりして・・・」「なるほど!」

「吸気時に心拍数が増加するのは、胸腔内の陰圧で静脈還流量が・・・」「なるほど!」

「お、あの子かわいくないか?」「なるほど!」

「人生って、いったいなんだろう・・・」「なるほど!」

「『えの素』、おれはけっこう好きなんだけどなあ・・・」「なるほど!」

「昨日徹夜しちゃってさあ、今日は体がだりいよ」「なるほど!」


とか他にもいろいろあるが、とにかくこの言葉の適応は思った以上に広い。

本当に深い言葉だ。

一見毅然とした意見を述べているかのように見えて、実は
その「行間」がもっとも深い意味を持ってくる。

まさに「あいまいな日本の私」が使うのにぴったりの言葉ではないか。

もちろん、行間もくそもなく、ただ無用な意見を
あしらうときにもその威力を発揮するだろう。
そして相手は理解してもらえたという満足感でいっぱいになるだろう。


っていうか、議論の相槌なんて、結局のところは
「ほほう」
「なるほど」
「それで?」
に尽きるような気がする。
それに自分の意見らしきものをはさむなり、反論を
加えたりして議論は成り立っているのだろう。
まあ、考えてみれば当たり前のことだが。

しかし考えてみると「ほほう」もなかなか便利な言葉かもしれない。
そこで「へえ~」なんて言ってしまうと自分の無知を
さらけ出しているようで足元を見られてしまうかもしれない。
「ほほう」ならば、一応の理解を示しつつもただでは同意しないという意気込みが伝わる。


なるほど。


っていうか、この文こそ「なるほど!」で片付いてしまわない気もしないではないが。
とほほ・・・。

一流の医者について。

先日、学食で遅い夕食を取っていると、ばったり友人と出くわした。
そして二人で食事をすることになったのだが、そこでおれは彼の叫びを聞いた。
学校に対する不満である。

曰く、基礎医学の講義を受けているときはマニアックな講義を
されても彼らは研究者だから別にいいと思っていた。
しかし、臨床の講義で同じ事をされたのでは困る、と。

医者を育てるような講義をしてほしい、というのだ。



全くその通りだ。

もちろん、中には「医者を育てる」という目的を明確にしている
講義もあるのだが、他方で学生が誰も理解できないような講義をする教科もある。


さらに彼は吠えた。


講義に来ている学生というのは、基本的に出来るやつらが多い。
つまり、学年でもトップクラスの学生のはずだ。
その連中が理解できないということは、異常だ、と。


そう言えばその日の彼は荒れていた。
講義の最中も質問を繰り返し、納得できなかった彼は教官の前で
「こんなくそ講義、受ける意味ねえんだよ!」と言い放った。

もちろんそれだけでは建設的だとは言えない。
なので、教官に、具体的に問題点を指摘したメールを送るという。


だから力を貸してくれ、と彼は言った。
てめえに貸せる力ならいつでも貸すぞ、とおれは言った。

それからしばらく二人でいろんなことを話した。
本当に力を貸せたのかどうかは大いに疑問が残るところだが。



だって一流の医者になりたいでしょ? 
そう思いません? 

医学の勉強は医者になってから、とか、学生のうちは
勉強よりも遊べとか、そういうの嫌いなんですよ。そう彼は言った。


全くその通りである。
医学部にいて、いろんな学生を見てきたが、抑圧された人生を
送ってきたやつほど簡単にそういった言葉に乗ってはじけてしまう。
まあ、プロボクサーになるくらいはじけてくれたら気持ちがいいのだが、なんせ半端だ。
こういった連中は見ていてかわいそうになってくるくらいだ。

何がかわいそうかというと、そういうことをしつこくサークルの
先輩などから吹き込まれるから、それこそ常識だと勘違いしてしまう輩がいる、ということだ。



それ以上は今日は突っ込まないが、一流の医者、という言葉に少し惹かれた。
てめえの目指している方向と彼の言葉がリンクしたのかもしれん。
まあ一流とはいったい何を指すのか、と言う疑問もないことはないが。



その後、彼は本当に教授にメールを送ったらしい。
っていうか、そのメールを彼に見せてもらった。


一流の医者。一流の医学者じゃなくって、ね。
そこがツボだったかも知れん。

「マンガの肉」について。

どうやら学校の近くに「マンガの肉」を食わせる店が
あるらしい、と言う話を今日友人から聞いた。
しかも複数の証言があるので間違いないだろう。


ああ!

マンガの肉!
(関連ページがこことかこことか。)


マンガの中で、マンガでしかありえないあの典型的な骨に
ふっくらと円柱状に分厚い肉が付いている、マンガの肉!

なぜか表面にうっすらと産毛が生えている、マンガの肉!

子供の頃、誰しもがあこがれたマンガの肉!(ほんまか)


食いてえ!

きっと「ハジメ人間」気分を味わえるに違いない。
その「マンガの肉」を、両手でしっかりと握って、そしてあの肉を噛み千切りたい。
きっと表面は香ばしく、中はジューシーな肉汁であふれているだろう。



まったく妄想は膨らむ一方だ。
友人も、よくもまあこれだけ魅力的な話を聞かせてくれたものだ。


きっとそのマンガの肉は、その店の店主の夢でもあったに違いない。
多くの大人たちの、子供の頃の夢でもまたあっただろう。

うう。食いてえ。


しかし、いくらするのだろう(いきなり現実に。)
ヴォリュームにもよるだろうが、あまり小さくてはあの迫力はないだろうし
かといってマンガの中と同じくらいの大きさだととんでもない値段になるに違いない。

まあ、しかし夢だから、きっとそんな
野暮な事を言ってはいけないのだろう。
料理人の努力もまた必要だろうし。
なんせ、あらかじめ「あの形」に削ってやなければならないのだ。

ぐう。
やっぱ妄想は限りなく膨らむ一方だ。


ああ。
やっぱ食べたい。マンガの肉。

つぶやき。

奨学金の振り込みを確認した。バンザ~イ!
これでようやく本が買える。



******



今年度のテスト第一弾が決まり。再来週だ。
そこからまたテストラッシュ。
むう。すこしうんざり。



******



英語の勉強を気合入れないと。
期日は迫りつつ。
はあ。

っていうかパスポート。
早く取りにいかんと。


教授からのアドバイスが今日来たが、それによると
ヒアリングには映画をたくさん観なさい。ヒアリング教材はよろしくない」
と言うことらしい。映画っすか。それならお安い御用。



******



今日の昼からの実習では血を抜かれるので、昼飯は食うなとのこと。
抜かれ役は勝手にかってでたので仕方ないけど、腹減った。
血を抜かれたら速攻飯を食いに行こう。
血を抜き取りやすそうだと思った(例えばこんな。)ので、勝手に立候補したのだが。




おっと時間。いってきます。

「マンガの肉」について。

どうやら学校の近くに「マンガの肉」を食わせる店が
あるらしい、と言う話を今日友人から聞いた。
しかも複数の証言があるので間違いないだろう。


ああ!

マンガの肉!
(関連ページがこことかこことか。)


マンガの中で、マンガでしかありえないあの典型的な骨に
ふっくらと円柱状に分厚い肉が付いている、マンガの肉!

なぜか表面にうっすらと産毛が生えている、マンガの肉!

子供の頃、誰しもがあこがれたマンガの肉!(ほんまか)


食いてえ!

きっと「ハジメ人間」気分を味わえるに違いない。
その「マンガの肉」を、両手でしっかりと握って、そしてあの肉を噛み千切りたい。
きっと表面は香ばしく、中はジューシーな肉汁であふれているだろう。



まったく妄想は膨らむ一方だ。
友人も、よくもまあこれだけ魅力的な話を聞かせてくれたものだ。


きっとそのマンガの肉は、その店の店主の夢でもあったに違いない。
多くの大人たちの、子供の頃の夢でもまたあっただろう。

うう。食いてえ。


しかし、いくらするのだろう(いきなり現実に。)
ヴォリュームにもよるだろうが、あまり小さくてはあの迫力はないだろうし
かといってマンガの中と同じくらいの大きさだととんでもない値段になるに違いない。

まあ、しかし夢だから、きっとそんな
野暮な事を言ってはいけないのだろう。
料理人の努力もまた必要だろうし。
なんせ、あらかじめ「あの形」に削ってやなければならないのだ。

ぐう。
やっぱ妄想は限りなく膨らむ一方だ。


ああ。
やっぱ食べたい。マンガの肉。

「笑い」とガンについて。

「笑い」とガンについて。

今日は目を覚ますとなんと午後2時を過ぎていて、心臓が止まるかと思った。
さほど遅くに寝たわけではないのだが。

急いで学校に向かった。
今日は実習だ。
あほー。

実習室に入ると友人たちはみな爆笑し、教官はうんざりとおれを見た。



******



今日の実習は、カフェインによって計算能力が変わるのかどうかを試すものだった。
まずはひたすら単純な計算を延々とさせられ、それからコーヒーを飲む。

対照が必要なので、実は半分のコーヒーにはカフェインが入っていない。
どれにカフェインが入ってないのかは、再び計算させられた後に
教えてもらうのだが、しかしノンカフェインのコーヒーなんて初めて見た。

そこまでしてコーヒーが飲みたい人がいるのだなあ、なんて妙なところに
感心してみたり。ちなみに自分はカフェインなしのコーヒーだったが。



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NK細胞(注)が笑いによって活性化される、という研究の話を
今日実習中に友人に話すとみんなはそろって爆笑したが
そのうちの一人の友人が興味深い話をしてくれた。

なんと、似たような研究の話を聞いたことがある、というのだ。

ううむ。
てめえが知らんかっただけで実はけっこうメジャーな研究なのかもしれない。

彼の話によると、こんな研究だったらしい。


「なんばグランド花月」から出てきた客20人のNK細胞の活性を調べたところ
なんとすさまじい活性化が示されたそうな。

「笑いがガンを治す」というのは、笑い事ではないみたいだ。
そのうちガン病棟ではテレビは「お笑い」がもっぱら流され
治療も「笑うこと」が第一選択になるかもしれない。

この研究が吉本興業の陰謀でないことを願う。



(注)NK細胞 

リンパ球の一種で、本名は「ナチュラルキラー細胞」である。
「自然の殺し屋細胞」だ。

こいつはMHCクラスⅠ分子を発現していない細胞(つまり異常な細胞)
を有無を言わさずにぶち殺していく。
発現していない細胞とは、例えばガン細胞やウィルス感染したような細胞だ。
つまり、こいつの活性度が高まると、ガン細胞が死にやすくなる。



******



さて、これからまた勉強会が。
付き合ってくれる教官の方もけっこう物好きな人なのかもしれん。

なんて。感謝してますよ、ほんとに。