2000-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アポトーシス

ふう。やっと怒涛の日々は過ぎた。なんせ今日は、週に一度の病理学の学習会。「Robbins」小読会の日なのであった。そう、本の名前から分かるとおり、テキストは英語!日本語訳も出ているのになぜか英語!テキストを決めるとき、おれはささやかではあるが必死の…

カブトムシ 其の弐。

「カブトムシ」の続きです。おれが親方に選ばれた理由は、おそらくバイトのくせにまるで職人であるがごとく足袋を履き、手甲を絞めていたからであろう。とにかく、まずは木に登らなければ始まらないので慣れない手つきではしごを木に立て掛けた。登ってみる…

カブトムシ

毎日午後からは組織学の実習である。組織学とは何をするのかというと、人間のいろんな器官の組織のプレパラートをひたすら見て、それをスケッチしていくのである。(ちなみに今日は男性生殖器であった)したがって、実習中はひたすら孤独である。と、言うほ…

真夜中のヒッチハイカー。

昨日の夜中、街中をバイクで疾走していると道路の端に頼りない人影が見えた。(東山今出川付近。分からない人ごめんなさい)京都ローカルな地名で申し訳ないがおれの見たものが正しければ、その人は「岩倉」と大きな字で書いたノートを遠慮がちに掲げていた…

男性ホルモンと女性ホルモンについて。

今日の午後の講義は、川の向こうにある学校の教授がやってきての講義であった。 今日は内分泌系の講義が予定されておりしばらく悩んだ挙げ句やはり講義には出ることにした。ところが!これが予想をはるかに上回って素晴らしい講義だったのである。特に印象に…

回文シリーズ 其の弐。

「今気楽な倉木麻衣」 イマキラクナクラキマイ ・・・倉木さん、ごめんっ! いや、大学入試も終わったことだし。

回文シリーズ 其の壱。

「年末はつまんね。」 ・・・失礼しました。

日記を書くと言うことについて。

なお、このお題は1000カウントを踏まれたきはる。さまから頂きました。 なぜ、人は日記を書くのか? かつて紀貫之が「土佐日記」の冒頭で 「男もすなる日記というものを、女もしてみむとてするなり」 と述べたように、日記と言うものはかつては男が書くもの…

解剖体祭について。

先に言っておきたいのですが、 1234のカウントを踏まれた方、ぜひ伝言板でお知らせください。 すばらしい特典が待っています(ほんまか) ところで今日はすげえ雨である。 ニュースでは、日本中がこの調子だと言うことなので、 憂鬱なのはおれだけではないよ…

解剖実習室の夜

これは今年の春にあった解剖実習中の出来事である。 その日もおれは夜の8時まで解剖をしていた。解剖実習といえば、みんな結構遅くまで取り組んでいるかのようなイメージがあると思うが、実はそんな事はない。約半分の連中は、出席だけとるとさっさとどっか…

ある暑い夏の日。

その日も彼は自転車でいつもの町工場へと向かっていた。工場は自宅より自転車で約30分くらいのところにありしかも途中には恐ろしく渋滞する橋が控えているため彼はいつも早い目に家を出るのだ。その日も朝から日は高く、容赦なくアスファルトを焼いていた。…