ハンセン氏病や河野さんについて。

朝。やっぱ体がだるい。

今日は午前の講義がなかったので、やっとパスポートが
取りにいけると思っていたのだが、体があまりにも
重かったので断念し大人しく寝ていた。
午後からは休めない実習があるからだ。



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ハンセン氏病のことについて何かを書こうと思っているうちに、昨日国が告訴を断念した。
全く当たり前のことで、それを喜ばなければならないというのも悲しい。


1996年、まさに「らい予防法」が廃止されたその年に、てめえは医学部に入学した。
そして全くその年に、ハンセン氏病の患者さんの話を直に聞く機会があった。
廃止された年だったから、余計にその機会は多かったのかもしれない。

隔離されるまでの話、隔離された時の話、家族からの連絡を閉ざされた
(これは国によってではなく、家族の方から、と言う話だった)話、などを色々と話して下さった。

そんなことを強要した法律がその年まであったと
いう事実に本当に衝撃を受けたのを覚えている。


中でも「断種」の話が一番記憶に残っている。


隔離されたその療養所で、その方は恋をされたらしい。
だが、当時はこの病気は「遺伝する」と思われており
そのために「断種手術」を受けなければならなかった。

つまり、人為的に「子供が造れない体」にされてしまうのだ。

その手術を受け入れないと、結婚は許されないという。何ともすさまじい話だった。
それから特効薬も開発され、「遺伝ではない」「そんな簡単に感染しない」
と言うことが分かってからも、この法律は残された。

今回の患者さんの訴えは至極まっとうなものであり
下された判決も至極まっとうなものである。

それ以前に、現場の医師の方から
「もうこの法律はいらんだろう」という声は出なかったのだろうか。

出ていたにもかかわらず国会はそれを放置したのだろうか。

そこらへんの事情はよく知らないが、どちらにしても「遅すぎる廃止」だったのは事実だろう。


史上初めて医師免許を持った厚生大臣となった坂口大臣は
厚生大臣である前に、一医師として控訴はしたくない」と語ったという。
今後どういう対応をして行くのか見て行きたいと思う。



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冒険家の河野兵市さんが遺体で見つかったらしい。(関連ページがここに)
この方とも一度お会いしたことがある。
北極点に徒歩で到達された後だっただろうか。

なかなかきらきらした目で、楽しく御自身の経験を聞かせて頂いた。
今回は、その北極点からの帰りだったということだ。
お話を聞けたのはその一回きりだったが、亡くなられたと
いうニュースを聞くと本当に残念だと思う。

冥福を祈りたい。


合掌。



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大学の構内の一部キャンパスで、バイクの乗り入れが知らん間に禁止されていた。

あほか。誰に了承を取ったのだ。

などと一人で怒っていたのだが、今日正門前に
立ててあった立て看板を見て爆笑した。

バイク乗り入れ禁止に反対するもので
「爆砕!」
「大暴走大会!」
ヨガファイヤー
と言った謎の文字が並んでいた。

念のために言っておくが、本当に暴走大会が開かれるわけではない。
しかし、こういった反応の早さと、また立て看板をわざわざ
作るといった労力には本当に感心してしまう。

こういうのを見ると本当に嬉しくなってしまう。
ちょっとだけすかっとしたが、しかしもしやこれは学校側の陰謀ではあるまいな・・・。